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ガガリビトのあらすじ

カガリビトのあらすじ

2011/4/6のTumblr投稿より。

長文です。原稿用紙で言うと6枚分ぐらいあります。
長すぎるのであとがきは今度別に書きます。

あまりだらだら解説してしまうと興ざめという方もいらっしゃるでしょうが、元々楽曲のコンセプトがファンタジーな物語を語る、というものですのでご容赦いただければと思います。また、飽くまでも「私はこう考えて作りました」という紹介ですので、必ずしも読まなければならない文章ではありません。ついでに言えば、動画やイラストで生まれて逆輸入された追加の設定なんかも沢山あります。 文学作品ではないですし、それほど厳密・綿密な話にはなっていません。それでも、カガリビトという曲やイラスト、動画をもっと楽しんでもらう一助になればいいなと思い、この文章を書きました。

この文章は答え合わせではありません。このあらすじだけが唯一の物語というわけでもありません。 聴いてくださった方の数だけカガリビトの世界は存在するのです。多分。

さて、カガリビトの物語には2人の人物が登場します。一人はイントロに出てくる「彼女(she)」、もう一人がメインビジュアルを務めるカガリビトの一人です。「彼女」は人々が生きる世界の創造主であり、世界の中から見た場合には「神様」と言ってもいいでしょう。

カガリビトの物語は彼女が世界の異変に気付くところから始まります。

彼女は自ら作り出した世界と世界に生きる人々の進化を見守り、時に制御しながら平穏な日々を送っていました。ところが或る時、世界の輪郭が人々の急速な進化に比例してあやふやになりつつあることに気付きました。
このままでは遠からず世界は霧散してしまう…。
彼女は創造した世界の中から見れば絶対の神ではありますが、彼女が生きる世界においては平凡な存在でしかなく、自らが永遠の存在ではないことも知っています。
現実世界で例えると、小説家とその作品のような関係でしょうか。

そこで彼女は世界を永遠に維持するための仕組みとして、自ら意思を持ち世界の境界を修繕する存在を作り出します。彼女はこれを、布の端が解れない様に縫い合わせる「かがり縫い」に準えて「カガリビト」と名付けました。

彼女の試算では10人のカガリビトが居れば世界は十分に維持できるはずでしたが、念のためバックアップとしてもう2人、計12人のカガリビトが生み出されました。イラストに描かれているカガリビトはその12人目の末っ子です。胸元に「12」とナンバーが入っています。

彼女は12人のカガリビトに命じます。
「あなた方には光の糸と折れぬ心を与えましょう。それを使って、この素晴らしい世界を修繕するのです。」
また、こうも投げかけます。
「どんな時も『希望』が我らの道を照らしてくれるでしょう。たとえ私という存在が消えたとしても。」 (イントロ)

一回目のAメロBメロはストーリーというよりも、カガリビトという存在の説明です。ちなみにBメロ1回目に出てくる「終わりなど見えない仕組みなのだから」というのは、彼らが活動し続ける限り世界は維持され、維持される世界はまた解れを生む、という循環が永遠に続くはずだったことを示しています。

時は流れ、ついに「彼女」は滅びます。
残されたカガリビト達は与えられた命に忠実に、懸命に世界を維持し続けます。しかし、制御する神を失った人々の進化は留まるところを知らず、カガリビトによる修繕が間に合いません。バックアップであった2人も活動を余儀なくされ、カガリビト達の壮絶な戦いが始まります。

あまりに過酷な任務の中で、ひとり、またひとり。
カガリビトは次第に数を減らしていきますが、創造主に与えられた「折れぬ心」により、彼らはどんなに辛くとも世界の修繕を諦めるという選択をとることが出来ません。 彼らは元々人間を模して造られていましたが、損傷・喪失した肉体の一部を機械に置き換えて活動を続けるものも現れました。
最終的に「唯一の針」となったのは、12人目のカガリビトでした。
(Aメロ2回目)

彼が倒れれば、守り手不在の世界は容易に霧散してしまうでしょう。くたびれ眠る度に見てしまう、自らが倒れ世界が消えてしまう夢に追い立てられるように、それだけは避けねばならないと彼は縢り続けます。
(Bメロ2回目)

もはや自分の身体が限界に近いこともわかっています。このままでは遅かれ早かれ倒れてしまう。ジリ貧です。自らが行動出来なくなってしまうことで、世界が消えてしまう。しかし、これを受け入れる事は諦めることと同義なので、彼はただ流れに任せて力尽きるという選択をすることが出来ません。そこで彼は残された力を振り絞り、自らが力尽きた後も最大限世界が維持されるように最後の修繕を行います。
「僕が、守らなきゃ」
(動画キャプション及びCメロ)

力を使い果たした彼は岩陰にもたれ、自然の優しさに包まれながら最期を迎えます。どうか安らかに。 (Dメロ/Append Soft)

彼の選択が正しかったのかはまだわかりませんが、その掛け替えのない命と引き換えの「魔法」により、世界の消滅は当面の間回避されました。しかし、ここから人々は守るものが居ない歴史を歩まなければなりません。この「暫くの永遠」がいつまで続くのかは誰にもわかりません。 (Eメロ、Fメロ/Append Solid)

「僕の役目はここで終わりだ。『永遠の守り手』はもういない。運命は今、君たちとともにある…。」 (アウトロ)

長くなりましたが、以上でカガリビトの物語はおしまいです。 この後世界がどうなっていくのかは、2011年中に予定している2ndアルバムで語られる…かも?