【ネタバレあり】ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON の感想

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ゲーム
ARMORED CORE VI
FIRES OF RUBICON
感想

十年ぶりに発売されたアーマード・コアシリーズ最新作「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(Amazon)」。 3 周目までクリアしたので感想を書き留めておく。オンライン対戦はしてない、オフ専の感想です。

なお、当ページのスクリーンショットの著作権は株式会社フロム・ソフトウェアにあります。

偽スティールヘイズ

ミッション S 埋め用に使っている偽スティールヘイズ。紙。

AC シリーズプレイ遍歴

  • AC シリーズは初代 3 部作は未プレイ、PS2 時代は 2AA、3SL、NEXUS、LAST RAVEN をプレイ済み。4 系はどちらもプレイしたが、V 系はどちらも未プレイ。
  • 今回は PS5 でプレイしました。ロード速くて助かる。

結び

ネタバレを含む感想が下にあるので、先に結びを書いておきます。

久しぶりに新作ゲームを買ってプレイしましたが、AC は 10 年経ってもちゃんと AC で、とても楽しめました。変えるべきところと変えるべきでないところを吟味して、新時代のアーマード・コアをきっちり作り切った、そんな印象のゲームでした。個人サイトにこんな長文の感想を書いていることが、私が存分にこのゲームを楽しんでいることの証左となるでしょう。

発売当初のインパクトから難易度の高さが話題になりがちですが、個人的には「死にゲー」というほどではないと感じました。滑るような操作感に最初こそ少し慣れが必要ですが、機体をうまく振り回せるようになってくると、テスター AC をひたすらつぶして回るだけでも楽しくなってきます。アクションゲームが好きならプレイして損のないソフトです。

私にとって最初の AC である AC2AA をプレイしたのが確か 2004 年ごろ。19 年前に必死でプレイした思い出のゲームの新作が出て、今こうして遊んでいるというのは感慨深いものがあります。発売してくれてありがとう。ありがとうフロムソフトウェア。

ゲーム中はあまり聞く余裕がなかったんですが、デジタルサントラ付きのバージョンを買ったので、これもゆっくり楽しみたいですね。なんか七拍子の曲がいくつかあったような気がする。

余談

ソウルズボーン系のフロムゲーと違って「普段なにを食ってたらこんなビジュアルを思いつくんだ」というような異形の怪物が出てこないので、リビングでもあまり気兼ねせずにプレイできたのはよかったです。

※ネタバレ注意※

ビジター、RaD のチャティ・スティックだ。

ここから下には、3 週目までのネタバレが含まれている。

まだすべてのエンディングを見ていないなら、読む前に引き返してくれ。

用件はそれだけだ、じゃあな。


ゲームプレイ

末路

最後にプレイした AC は発売当時の『fA』なので、傭兵稼業には 14,5 年のブランクがあったのですが、やはりというか、最初はかなり苦労しました。 ヘリやジャガーノートでも相当数の 621 が命を散らしましたが、それらがどうでもよくなるぐらい、とにかくバルテウスが強かった。初回到達時点では一晩戦っても倒せず、泣く泣くミッション離脱し訓練生を叩きのめしては装備を整え、翌日の再トライで何とか倒しました。過去プレイした数々のゲームを思い返しても、これほどリトライしたのはちょっと記憶にないです。その分達成感も並々ならぬものがありましたが、やっぱコイツ強すぎたよ。

一方、バルテウス戦でがっつり鍛えられたおかげか、その後のボスはあまり苦戦せずにすみました。シースパイダー、エンフォーサー、CEL240 あたりは何度もリトライしましたが、「でもバルテウスと比べたら大したことなかったな」という感想です。 (CEL240 はアップデート後に初対面だったので、元の強さだったらどうかわかりませんが…) 『海越え』以降は左手に ZIMMERMAN をずっと握っていたので、武器が強いだけというのもあります。

画面が派手なので錯覚しがちですが、スタッガーという仕組みがあるために、反射神経や操作技術がとにかく大事というよりは、武器のクールタイム・チャージタイムの管理やタイミングが重要なゲームになっている印象で、近年おじさん化が進行して速いゲームがしんどい私でも存分に楽しめました。ターゲットアシストもあるので、サイティングも楽。

個人的には実弾や爆発物よりも EN 武器が好きなのですが、このスタッガーの仕組みとかみ合ってないのが悲しいポイント。スタッガーさせなくてもダメージはまあまあ出るものの、ジェネレーターを選ぶし、機体重くなりがちだし、弾薬高いし、EN カツカツだし…、ということで、頑張って組んでもあんまり爽快感がない……。 ミッションで使いたいので、せめて弾薬費だけでも、もうちょっと何とかならないかなぁ。

ストーリー

今回はストーリーが面白く、先が気になってどんどん進めてしまいました。無線/交信での短い会話、ミッションで回収できるアーカイブ、アリーナの説明文といったごく限られたテキストで、よくまあこれだけキャラを立たせて、引き込まれるストーリーを描いたものだと感心します。

ダークソウル III やブラッドボーンはストーリーテリングの行間が広すぎると感じていたので、私としては AC6 ぐらいの語り口が好きですね。

チャプター 4 からは続きが気になって、ずいぶん没頭してしまいました。最終盤は名前付きのキャラクターがストーリーに沿って退場していくので一抹の寂しさがありましたが、こういうのがあっさり描かれるのも AC だなぁという感じ。

ただ、今回は先述の通りどのキャラも魅力的だったので、敵対することになったキャラクターとの戦いはどれもつらかったですね。

依頼

特に「ルビコンの解放者」ルートのカーラ、チャティ、ウォルターは辛かった…。このストーリーでウォルターを裏切る選択はできないよ……この人いい人過ぎるもん。とんでもない犠牲を払ってようやく集積コーラルに到達し、CEL240 と渡り合う 621 を見て「やはり…この仕事をやり遂げられるのはお前だけだ…!」と興奮していたかと思えば、「破綻」の前にコーラルを燃やすという自らの使命すら「ひとつの依頼に過ぎない」と言い、621 に決断を委ねた。ハンドラー(飼い主)を名乗りながら、621 を飼い犬扱いしたことは一度もない。621 を一人の独立傭兵として最も尊重した人物と言っていい。

火をつけろ

燃え残った全てに

チャプター 5 の最初のカットシーンでの「621  火をつけろ 燃え残った全てに」は熱すぎて気絶するかと思った。

ルビコンの戦火

逆に「レイヴンの火」ルートで敵対することになるラスティやエアは、どこか寂しい気もしつつ、「仕方ない」という感覚が強かった。ラスティはいちいちカッコいいし、エアも生い立ちの割に変に人間臭いところがあってキャラとしては好きなんだけど、ウォルターやカーラが背負ってるものの重さと比べると、どちらもやや自分勝手に見えてしまう。

ずっと世話になってきたウォルターの遺志を継いで全うしたいというのもあるけど、本編中で明らかになったコーラルの特性を考えれば、人間とコーラルの共生は無理だと思うよ…。「ルビコンの解放者」ルートの未来が明るいものになるとはとても思えない。

楽観的

「ルビコンの解放者」ルートではエアが人とコーラルの未来に対してやけに楽観的なのが非常にもやもやした。これはきっと、621 としての自分が人間とコーラルの共生を信じられないからだろうな。ゲームプレイの都合で選択しただけで、心から共生を望んでこちらのルートを選んだわけじゃないから、エアの言葉に対して「えっ…こっちは世話になった人たちを全員始末してきたんですけど…?どうすんのこれ??」みたいな感情を抱くことになるのだろう。ちゃんと自分の心に従った結果このルートを選んだのなら、同じ言葉でもきっと違う印象になるはず。

なので、自分の心に従って最初に選んだ「レイヴンの火」ルートが一番しっくりきた。しかし、「アイビスの火」でも燃え残ったコーラルがあったわけだから、ウォルター達の英雄的献身も、半世紀かそこらの時間稼ぎに過ぎないのかもしれない。一方で彼らも徒労に終わる可能性があることを分かったうえで、それでも今燃やすという「選択」をしたのだろう。本編中にオーバーシアーとして登場した人物は全員いなくなってしまったが、「一度生まれたものは、そう簡単には死なない」のだから、オーバーシアーもきっとそうだと思いたい。

ここまでは 2 周目終了時点で感想を書き留めておいたもの。

賽は投げられた

共闘

エアとの共闘は熱かった。

で、このルートなんだけども…正直よくわからない。ただ、あの禍々しいブラックホールをしてさらっと「美しいと…思いませんか?」と言うエアは、やはり人類とはどこか異質な存在なんだろうなと思わされる。

私は人の考察を見るぐらいがせいぜいのエンジョイフロム脳なので自分で細かい考察をするつもりはあんまりないのだが、「賽は投げられた」ルートは「人間とコーラルの共生」が達成された世界の一つなのだろう。「人間とコーラルの共生」と言いつつ、おそらく人類がコーラルに取り込まれる形になっているようだが。

コーラルに「相変異」が起こるとどうなるのかという具体的な話は語られないので、ここからは妄想だけど、情報媒体としての性質が変化して『知性を物体から切り離す』そして『知性の媒体になる』ということなんじゃないかと思っている。エアはハッキングなどの電子機器の操作を楽勝でやっていたので、おそらく電子機器上で稼働する AI も「知性」として同等に扱える。この性質を利用して、オールマインドは自身をコーラル上で精神体として稼働できるようにして全宇宙に伝播させるつもりだったのかもしれない。オールマインドは「すべての傭兵のために」あり、また傭兵の戦闘技能向上を支援することを喜びとしている節があるので、自身が取り込んだ傭兵たちの自意識に、肉体としての AC を与え、戦闘技能を争わせることがひいては人類の進化につながる、という思惑だったのかも。

まあ、空白の部分を特段の根拠もなくあれこれ妄想するのも楽しいけど、きりがないのでこのぐらいにしておきましょう。もうちょっとコーラルの性質について深掘りできるダウンロードコンテンツか、設定資料集が欲しいね。チャプター 4 に「技研都市調査」みたいなミッションを追加して、アーカイブたくさん置いといてもらえると嬉しい。

終わりに

賽は投げられた

長くなりましたが、感想は以上です。まだミッション S 埋めが残っているので、当分楽しめそうです。9 月までのお仕事が一段落したのもあって結構がっつり遊びましたが、ぼちぼち次の制作に着手していかないといけないので、あとはのんびり遊んでいこうかなと思います。