何れ菖蒲か杜若

オリジナル曲
VOCALOID
初音ミク
和風
エレクトロハウス
古文

何れ菖蒲か杜若

和風のサウンドとエレクトロハウスを組み合わせたハイテンションなサウンド。

収録 CD

該当なし

歌詞

クリックして表示 行く春の風過ぐる辺
麗しき男のありけるに
楽しくもしどけなき性に
業もなく日暮らし彷徨ひき

あ、あひなし 日次ぎこそ同じ
この月も退屈せざるにや
花衣 くはし女の二人
其の日にぞ たまたま逢ひき

あはや あはや 美しなれや
いみじきこと
如何ばかり待ち侘びたる人の
見付くるなれば 然れども此れ左右無し

何れ菖蒲か杜若
夜さ見合ふ 然るべきにこそはありけめ
恋ひ侘ぶこと 更にもあらず
寄る人の見えぬも すべなけなくに

敷き栲の黒髪の艶に
曇り夜の惑ひし指先の
茜さす君の惚るる顔も
射干玉のいと果敢無かりし夢

あはや あはや いと辛きこと
青き花の間に浮く月に問ふ
あなや いと難きこと
応へることも 能はず

何れ菖蒲か杜若
憎き人 如ならば去りやはあらぬ
花を濡らし風に移ろふ
兄の君の心は夜露の如し

何れ菖蒲か杜若
うら恋し 思ふ人よ 幾許かなしや
なれば去らむや 遠つ国へ
未だ見ぬ 天雲の遥かなる国