ツギハギシティ・プロトコル

ツギハギでイビツなルール　交わす言葉に真意は無く
安寧は語るに落ちた　嘘に沈む虚構の地

闇に浮く街に　偽に染まった朝が来る
良識を忘れて　陽が昇る
痛くない腹を　探り合って茶化すのさ
余計な感情を無くした　ココロ

良く晴れた蒼天の雲　見慣れた顔にふと出くわして
いつもの笑みで平然と　「なんだ君も来てたんだ」って
引きずり込まれるように　訳も解らずここに居る
僕の心の霧も　少し晴れたような気がしたんだ

ボロボロでヒクツな意識　針の筵から連れ出して
空っぽの人形のワルツ　理知を謗るイデオロギー

朱に染まる街に　人を食った夜が来る
不条理を残して　陽が落ちる
ありふれた夢を　騙り合って生きるのさ
見せかけの仮面に隠した　ココロ

歪んだこの世界に　日常へ続く扉　
垂らされた蜘蛛の糸に　疑いはもう晴れた
その先には　いつもの空

騙された街を　信じちゃってどーすんのさ？
呟きを聞くのは　夜の闇
眠るような君に　砂を蹴って歩き出す
視てたのは　無言の天の川

欠けた月のように　尖りきったこの場所で
いつだって仔羊は　馬鹿を見る
この街は明日を　奪い合って進むのさ
擦れ違う幾千の冷たい　ケモノ